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聖書……創世記4章1-12節(カインとアベル:人類最初の殺人)
人類の紛争・戦争は、似た者同士で争って発生することが多いと聞くことがあります。日本人の中で近年、中国や韓国に対してのヘイトクライムが多発していますが、一種の近親憎悪のような、似ているから攻撃したくて仕方がなくなってしまうのではないかという気がしています。
人類最初の殺人事件として記されているカインとアベルの物語も、兄弟殺し、つまり近親憎悪の話です。同じ母から生まれ育ち、同じように自分の仕事から出た実りを主に捧げ、顧みてほしいと願うのですが、主がたまたまその時アベルの献げ物を顧みたことから、カインはアベルと主に怒りを燃やしてしまうのです。
日本人が同じアジアの国々の中で、自分たちが頂点に立っていたい、他の国よりも優れた地位を占めたいと固執するのは、遠くにいる者よりも近くにいる者と比較して優位に立った方が、自分の優位を確認したいからでしょう。そんな幼稚な心理から、私たちは多くのアジアの隣人・兄弟姉妹たちに、地獄にも勝る苦しみと屈辱を与えてしまいました。
8月の日本敗戦の日は、ともすれば被害者としての日本にばかり目を向けがちですが、私たちは加害者としての自国の罪をしっかりと見つめ直す時にしたいと思います。自分たちが流した人々の血が、主に向かって叫んでいるという感性を常に持っていたいと思うのです。 |